足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者は志有り
「足るを知る」という言葉は聞いたことがありませんか?
分不相応であったり、今の状況に満足しなさい、といった考えだと単純に思っていませんか?
この言葉は、中国の春秋時代の思想家である老子の言葉の一つです。
「足るを知る」や「足るを知る者は富む」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。
この言葉にはもう少し続きがあり、「足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者には志有り」までをぜひ聞いて頂きたいです。
解釈すると、(人によって異なるところもありますが・・・、)
『満足することを知っている者は幸せであり、それでいて努力を続けるものは志を持ち続けている。』
と受け取れます。
人は幸せの基準をよく他人と比較してしまいます。
けど、この言葉の本質は幸せを感じる基準は自分自身であると教えてくれています。
普段当たり前と思えることが嬉しいと感じることが出来たとき、例えば毎日帰る家がある、家族がいる、ご飯があるとかでも良いです。その満足度を得たとき、誰よりも幸せ(=富み)であるということです。そして、更に幸せを掴む為には自身の努力を怠らないことが大切であると伝えてくれます。
それでも人は他人と比較してしまうものかと思います。
ですが他人は他人です。
周りは変えることが出来ませんが、自分自身は変えることができます。
自分自身の幸せの為に考え方を変えたり、少しずつ何か行動を起こせるといいですね。